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 この新津山洋学資料館は建物が5角形の連続の組合せで形成された、チョット、変わった建築物です 設計は象設計集団の富田玲子氏によるもので、2010年春に新しく開館しました 設計者、富田氏は早稲田大学大学院で建築学を講義した吉阪隆正の門下。吉阪は「第三スカイビル」など個性的な作品を世に送り出した人で大学院の吉阪研究室とは別に自邸の庭にプレハブ小屋を建て「U研究室」と命名した建築家のグループを持っていました。 これに1963年〜65年にかけて加わったのが、東京大学の丹下健三研究室から移った富田氏でした。 のちにその時のメンバが中心になって71年に旗揚げしたのが象設計集団となります。 富田氏は沖縄県名護市の市庁舎や石川県加賀市の久谷焼美術などを手がけられた著名な建築家です また富田氏の師である吉阪は、「津山洋学」を代表する蘭学者箕作阮甫の孫で海洋動物学者箕作佳吉の二女ハナ(花子}が嫁した吉阪俊蔵(元ILOジュネーブ帝国事務所長・日本商工会議所専務理事などを歴任)の長男だったというこもあって実に洋学資料館を設計するには理想的な方でした 津山市の城東と呼ばれる「町並み保存地区」にあり、江戸・明治・大正・昭和期の古い建物が混在して建っているところで、敷地は南北に長〈、国指定史跡「箕作阮甫旧宅」に隣接し、この館はこれと一体にして生かしていこうというのも狙いの一つです



 津山洋学資料館スライド







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